肩書だけ教諭 茨城県内24校でも146人

肩書だけ教諭 茨城県内24校でも146人
産経新聞 2013年4月5日(金)7時55分配信

 ■県教委、異動時の給与維持目的

 大阪市の市立高校に肩書だけの校長と教頭が計121人いることが判明した問題で、県内の公立校にも肩書だけ在籍している一般教諭が24校に146人存在することが4日、県教育委員会への取材で分かった。いずれも県教委や教育事務所など県教委の出先機関に異動した際に、教員時代の給与の維持などを目的とした便宜的な措置だという。

 県教委によると、肩書だけ在籍し、実際には学校に勤務していない教諭がいる24校は、小学校7校、中学校8校、高校5校、特別支援学校4校。

 この措置は「充て指導主事」といわれており、教員を県教委などに異動させる際、教諭職を同時発令している。「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」(地教行法)で認められているといい、県内でも以前から行われていたとみられる。

 肩書だけ在籍している教諭のいる学校はほぼ固定されていて、1日現在で24校にそれぞれ2〜16人が在籍している。校長や教頭が県教委などに異動する場合は管理職の肩書を外し、教諭として学校に在籍するため、異動先で管理職としての手当ては支給されていないという。

 措置が執られずに教育職(教員)から県教委などに勤務する行政職になると、場合によっては数万円程度給与が下がることもある。県教委総務課の菅野弘司課長補佐は「措置が執られることで教諭時代の給与は下がることはない」としている。

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